香水の重ね付けの基礎知識!レイヤリングの順番・組み合わせ方

香水に興味がある人の中には、レイヤリングなどと呼ばれる「重ね付け」のテクニックを試してみたい男性も多いのではないでしょうか。

香水の重ね付けはうまくできれば自分だけの香りをまとえる一方、使う香水や付け方、量を間違えると不快な香りになることもあるため、注意が必要です。

そこで、当記事では香水の重ね付けとはどのようなテクニックなのか解説した後、香水を選ぶポイント、具体的な付け方などについて詳しく紹介します。

香水の重ね付けとは?

香水の重ね付けとは、1つではなく2つ以上の香水を付け、複数の香りを身にまとうことです。「フレグランスペアリング」「レイヤー使い」「レイヤリング」とも呼ばれます。身体の異なる部位に2種類以上の香水を付けることで、立ち上った香りが重なり合い、ほかにはない独特の芳香が生まれます。また、奥行きや深みのある魅力的な香りを作ることが可能です。

たとえば、「甘く香った後にふわっとスパイシーな香りが来る」「爽やかさの後にセクシーなフレグランスが広がる」など、印象的に香りを演出できます。香水のレイヤードで誕生した新たな香りを身にまとうことで、自分らしさも表現できるでしょう。ファッションのように香りを組み合わせ、アレンジしたフレグランスを楽しめるのがレイヤリングの魅力です。

【香水の選び方】香水を重ね付けする方法

香水の重ね付けに細かな決まりはないものの、好きなフレグランスをむやみにレイヤードすればよいというわけではありません。香水選びを誤ると不快な香りになる可能性があるため、注意しましょう。

ここでは、重ね付けで魅力的な香りを生み出すために押さえておきたい注意点について解説します。

同じブランド・調香師の香水を使う

重ね付け初心者でも比較的成功しやすい方法として、同じブランドの香水を使うやり方が挙げられます。同じブランドの香水は共通のコンセプトの上で組み立てられていることが多く、数種類を合わせてもうまく調和する可能性が高いです。レイヤリングを前提としている香水ブランドを試してみるのもよいでしょう。現在は、さまざまな人気ブランドがレイヤード推奨の香水を出しています。

また、ブランドは違っても同じ調香師が作った香水を合わせるのもおすすめです。同一の調香師が作った香水は香料の使い方が似ているため相性がよいことが多く、重ね付けしてもうまくなじむ傾向にあります。

シングルノートを重ね付けする

レイヤリングは、違うブランドの香水同士でも可能です。ただし、複雑な構成で作られた香水同士のレイヤリングは、それぞれの香りのバランスが崩れる可能性が高く、あまりおすすめできません。

異なるブランドの香水同士を重ねたいなら、シングルノート同士を合わせるとよいでしょう。シングルノートとは、ほとんど香りが変化しないように構成された香水のことです。通常、香水の香りは時間の経過とともにトップノート、ミドルノート、ラストノートへと変化しますが、シングルノートは最初から最後まで香りがほぼ変わりません。構成がシンプルなだけに合わせやすく、互いを引き立てる立体的な香りを作ります。

同じ香料を使った香水を重ね付けする

ベースに同じ香料を使った香水同士を合わせるのも、レイヤリングが成功しやすい方法の1つです。香料のベースが違う香水を重ね付けすると、場合によっては不快に感じる香りに変化することもあるため、ベースに何が使われているのかは着目するようにしましょう。

香水は、調香師がストーリーやコンセプトに基づいて、数千種類あると言われる中から香料を選び、絶妙なバランスで丁寧に紡ぎ出した作品です。香水を構成する要素の中で、香料はもっとも重要な役割を担うと言えるでしょう。そのため、通する香料を持つ香水同士は一緒に使ってもなじみがよく、ふくよかな香りを作ることができます。爽やかなシトラス系の香りではオレンジやベルガモット、落ち着いた香りのウッディ系ではシダーウッドやサンダルウッドなどがよく使われます。

正反対の香りを組み合わせる

同じような香りでまとめるだけではあまり面白みがないと思うなら、あえて正反対の香りを合わせてみるのもよいでしょう。たとえば、華やかなフローラル系の香りにキリッとしたスパイシーな香りを足したり、甘いフルーティな香りに爽やかなマリンの香りを足したりと、さまざまな組み合わせが考えられます。香水の合わせ方次第で、ユニークで斬新な香りが得られるでしょう。

ただし、正反対の香り同士の重ね技は、同じブランドや調香師、香料といった共通点のある香水を合わせるよりも難易度は上がります。いくつかの組み合わせを試し、生まれた香りを十分に確かめるようにしましょう。

【香水の付け方】香水を重ね付けする方法

「香水の重ね付け=香水を同じ場所に付けてミックスすること」と思っている人もいますが、重ね付けする際は身体の違う場所に付けることが基本です。また、香水の付け方にひと工夫加えると、さらによい香りをまとうことができます。ここでは、失敗しにくい香水の重ね付け方法について解説します。

浅めの香りは上半身・深めの香りは下半身に付ける

香水は、温められると香りが立ち上るという性質があるため、体温の高い部位に付けるのが基本です。上半身に付けると香りが強く、下半身に付けるとマイルドになると言われています。そのため、重ね付けする場合は、軽め・浅めの香りは上半身に、重め・深めの香りは下半身に付けるのがおすすめです。

上半身であれば髪やうなじ、ひじの内側、左胸など、下半身であれば腰回りや太ももの内側、ひざの内側、足首などが付ける場所として適しています。髪に付けるときは直接スプレーするのではなく、空気中にプッシュして香りを広げ、香り成分を髪にまとわせるようにしましょう。

深めの香りから浅めの香りを順番に付ける

香りを付ける順番としては、先に深め・重めの香りをまとわせ、次に軽め・浅めの香りを付けましょう。軽い香りを先に付けてしまうと、後で付けた重い香りに負けてしまうためです。重い香りに軽い香りを消されてしまうと、香水を重ね付けした意味がありません。下半身に重い香りを付けた後で、上半身に軽い香りを付けるようにしましょう。

なお、香水の付けすぎにも注意が必要です。しっかり香るようにと多めにプッシュしてしまうと、香りが強くなりすぎ、周囲が不快に感じる可能性があります。ほのかに香るくらいがちょうどよいと心得ましょう。

香水の重ね付けは「練り香水」がおすすめ!

香水には、一般的な液体タイプのほかに「練り香水」があります。練り香水とは、オイルやワックスなどに香料を練りこんだものです。「ソリッドパフューム」「ソリッドフレグランス」とも呼ばれ、クリームタイプやバームタイプ、スティックタイプなどの種類があります。

一般的な液体の香水は香料・アルコール・精製水などで構成されており、肌に付けると揮発して香りが広がります。香りが強く立ちやすく、時間とともにトップからミドル、ラストへと変化するのが一般的です。一方、練り香水は揮発性が低く香り立ちが穏やかで、ふんわりと香ります。持続時間が長く香調の変化はほとんどないため、香水の重ね付けに練り香水はおすすめです。

ビジネスシーンでも安心して使え、男性にも使いやすいアイテムです。「コンパクトなケースに入っているため持ち運びがしやすい」「付ける量を調整しやすい」「保湿成分がベースなのでスキンケアにも使える」などのメリットもあります。

いくらよいフレグランスでも、強すぎる香りのする男性が女性に好まれると限りません。練り香水を使えば、ふとしたときにほんのり香るセクシーな大人の男性を演出できるでしょう。

まとめ

香水の重ね付けとは、身体の異なる部位に2種類以上の香水を付けることです。複数の芳香がふわりと立ち上って空中で混ざり合い、新たな香りを生み出します。ただし、複雑に構成された香水をやみくもに混ぜると、不快な香りになりかねません。そのため、シングルノートの香水や、同じブランド・同じ調香師が作った香水を選んで合わせると安心です。自分だけのオリジナルの香りを作って楽しみましょう。

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