桑の葉茶は、健康や美容に関心がある人に人気がある健康茶です。桑の葉茶が気になっている人の中には、睡眠に影響を及ぼさないか不安に思っている人もいます。健康になりたい人や美しくなりたい人は、桑の葉茶の特徴やメリットを正しく理解した上で、生活に取り入れてみましょう。
今回は、「寝る前に桑の葉茶を飲むことによる身体への影響」と「寝る前に桑の葉茶を飲むメリット」について解説します。桑の葉茶の美味しい淹れ方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
桑の葉茶は寝る前に飲んでも睡眠を妨げない?
桑の葉茶にはカフェインが含まれていないため(100g中0.01未満)、寝る前に飲んでも睡眠の妨げになりません。妊娠中の女性でも安心して飲むことができます。
一方、緑茶・紅茶・ウーロン茶・ほうじ茶などには、カフェインが含まれています。カフェインが含まれるお茶や飲み物を寝る前に飲むと、睡眠の質が低下する場合があります。
寝る前にカフェインを摂るデメリットは、下記の通りです。
- 寝つきが悪くなる
- 睡眠サイクルが崩れる
- 睡眠時間が短くなり目覚めが悪くなる
カフェインには、覚醒効果などのメリットもありますが、摂取する量やタイミングによってはデメリットが大きくなるため注意が必要です。
カフェインの効果は約5~8時間続くため、夕方以降はカフェインレスの飲み物で水分を補給しましょう。農林水産省や世界各国では、カフェインの過剰摂取に関する注意喚起を行っています。
桑の葉茶を寝る前に飲むメリット6選
ノンカフェインの桑の葉茶は、日中はもちろん寝る前にも安心して飲むことができます。桑の葉茶には、下記の成分が含まれていることが特徴です。
- 食物繊維
- GABA
- ビタミン
- ミネラル
桑の葉茶には、青汁やケールより栄養成分が豊富です。桑の葉は、漢方や生薬として用いられることもあります。寝る前に桑の葉茶を寝る前に飲むことで、身体に必要な成分を補うことが可能です。
ここでは、桑の葉茶を寝る前に飲むメリットを6つ解説します。
食物繊維を摂れる
桑の葉茶には、食物繊維が含まれています。食物繊維の主な働きは、下記の通りです。
- 腸内環境を整える
- 腸内の老廃物を排出する
- 便の通りを良くする
- 食べ物の消化や吸収を穏やかにする
桑の葉茶に含まれる食物繊維は、海藻類やゴボウと同様の水溶性食物繊維です。水溶性食物繊維は、健康維持やダイエットにも役立ちます。腸内環境を整え体内の老廃物の排出を促すことは肌トラブルの予防にもなるため、美容に気を配っている人にもおすすめです。
ただし、食物繊維を摂りすぎるとお腹が緩くなる場合があるため注意しましょう。
GABAを摂れる
桑の葉茶には、アミノ酸の一種であるGABAが含まれています。GABAの主な働きは、下記の通りです。
- ストレスを和らげる
- リラックスできる
- 血圧を下げる
GABAは、発芽玄米や味噌などに多く含まれています。ドーパミンなどの過剰分泌を抑えて気持ちを落ち着かせ、血圧降下作用により血管性の疾患を予防することが特徴です。お菓子や健康ドリンクなどGABAを含む食品も増え、近年注目を浴びています。
GABAが含まれている桑の葉茶を寝る前に飲むことで、寝つきやすい状態を保ちやすくなります。質の良い睡眠は、美容やダイエットにも重要です。
ビタミンやミネラルを摂れる
桑の葉茶には、美容やダイエットに欠かせないビタミンC・ビタミンBなどのビタミン類が豊富に含まれています。ビタミンの主な働きは、下記の通りです。
- 活性酸素を除去する
- 体内の酵素の働きを補う
- 身体の機能を正常に保つ
ビタミンは体内で合成できる量が少なく、食事から摂取する必要があります。
また、桑の葉茶には、カルシウムや鉄分などのミネラルも多く含まれています。ミネラルの主な働きは、下記の通りです。
- 貧血やむくみを予防する
- 酵素の活性化の働きを助ける
- 血流を良くする
ミネラルは体内で合成することができません。ビタミンと同様に、食事からの摂取が必要です。ビタミンとミネラルの中には、就寝前の摂取が適しているものもあります。寝る前に桑の葉茶を飲むことで、身体に必要な成分を効率良く摂取できます。
身体を温められる
桑の葉茶は、温かいまま飲んだり冷やして飲んだり、好みや気分に合わせて楽しめることが魅力です。ただし、冷たい飲み物を摂りすぎると体が冷えやすくなります。身体の冷えは、美容の維持やダイエットの妨げとなる場合があるため注意しましょう。
桑の葉茶は、淹れたての香りや味わいを楽しむために、温めて飲む人が多く見られます。桑の葉茶を温めて飲むと、身体を内側から温められます。気温が低い時期や身体の冷えを防ぎたい人には、温かい桑の葉茶がおすすめです。寝る前に桑の葉茶を飲むと、身体が温まり眠りにつきやすい状態となります。
リラックスできる
寝る前に温かい飲み物を飲むと、心身をリラックスさせることができます。寝る前の温かい飲み物がリラックスにつながる理由は、下記の通りです。
- 胃や腸が温まり体温が上がる
- 副交感神経が優位になる
体温が上がると副交感神経が優位になり、副交感神経が優位になると気持ちが落ち着いて、リラックス状態を保ちやすくなります。ただし、カフェインが多い飲み物や牛乳は、脳や胃が活性化して寝つきが悪くなるため避けましょう。
寝る前に温かい桑の葉茶を飲むことは、「ストレスの軽減」「睡眠の質の向上」にもつながります。桑の葉茶を生活に取り入れて、美容の維持やダイエットの効率アップに役立てましょう。
水分補給になる
寝ている間にかく汗の量は、約200~500mlと言われています。寝る前に桑の葉茶を飲むと、適度な水分補給になります。
睡眠中に体内の水分が不足すると、血の巡りに悪影響を及ぼしたり、肌細胞が乾燥しやすくなったりします。また、血流への影響により代謝が下がり、脂肪が燃えにくくなります。
特に汗をかきやすい夏場は、身体の水分が失われやすく脱水症状になりやすいため、適度な水分補給が必須です。夜間の尿意が心配であれば、寝る1時間前までに飲んでおきましょう。
寝る前に飲みたい!美味しい桑の葉茶の淹れ方
茶葉タイプの桑の葉茶は、やかんで煮出したり急須で淹れたり、好みの方法で淹れることができます。桑の葉茶を簡単に飲みたい場合は、ティーバッグタイプを用いたり水出ししたりすることもおすすめです。
美味しい桑の葉茶の淹れ方を解説します。
(1)やかんで煮出す
やかんまたは鍋に水1Lを沸騰させ、桑の葉を5~10g入れて4~5分煮出します。うまみ成分をしっかり抽出するために、弱火でじっくり煮出すことがポイントです。茶葉は茶こしで取り除きます。茶葉をそのままやかんや鍋に入れると片づけに手間がかかるため、ティーバッグを使うのがおすすめです。
(2)急須で淹れる
急須に茶葉を小さじ1杯(約2g)入れてお湯を注ぎ、3~5分蒸らします。好みの濃さになったら湯呑に注ぎましょう。同じ茶葉で2~3回楽しめます。1回目はお湯をすべて出し、2回目は1回目より熱いお湯を注ぎます。蒸らす時間は、1回目より短くすることがポイントです。
(3)水出しする
水1Lにティーバッグ(約5g)を入れ、2~8時間を目安に冷蔵庫で冷やします。じっくり水出しすることで、うまみをしっかり抽出できます。ただし、煮出した桑の葉茶に比べて賞味期限が短いため、2~3日を目安に早めに飲み切るようにしましょう。パウダータイプの場合は、カップに茶葉の粉末をスプーン1杯入れ、お湯または水を注ぎます。
まとめ
桑の葉茶に含まれる成分には、食物繊維・GABA・ビタミン・ミネラルなどがあります。桑の葉茶にはカフェインが含まれていないため、寝る前に飲んでも睡眠の妨げになりません。桑の葉茶を寝る前に飲むことには、「身体に必要な成分を効率良く摂取できる」「身体を温められる」「リラックスできる」「水分補給ができる」などのメリットがあります。
桑の葉茶の味や香りは、煮出したり蒸らしたりする時間によって変わります。美容や健康に良い桑の葉茶を美味しく飲みたい人は、好みに合わせて淹れ方を工夫してみましょう。