桑の葉茶は肝臓に効果的?おすすめの飲み方も解説

桑の葉茶は健康茶と言われており、肝臓にもよい影響を感じられるとされています。健康対策として桑の葉茶を飲む場合、摂取量の上限や飲みすぎによるデメリットなどもあわせて知っておくと、安心して飲み続けられます。また、桑の葉茶は健康対策になりますが、摂取を控えるべき人もいるため、事前に確認した上で判断しましょう。

当記事では、桑の葉茶は肝臓に効果があるのか、臓器の役割や肝臓をいたわる栄養素を通して解説します。桑の葉茶の摂取量や飲みすぎによるデメリット、摂取を控えるべき人、そして桑の葉茶の効果的な飲み方も紹介します。

桑の葉茶は肝臓に効果がある?肝臓の役割を解説

桑の葉茶には、肝臓の機能を補助する役割が期待できます。肝臓は、体の中で最も大きな臓器で、体重の約50分の1の重さです。多少の機能悪化では自覚症状が出にくいため、お酒をたくさん飲む人や生活が不規則な人は、知らないうちに症状が進んでいる可能性があります。

肝臓の役割は、大きく分けて「代謝」「解毒」「胆汁の合成・分泌」の3つです。栄養素を蓄えやすい状態に合成・貯蔵し、必要に応じて各部位へ送る作用を代謝と言います。解毒は、有害な物質を安全な物質に変え、血液と尿などを通じて対外に排出する機能です。胆汁は、脂肪の吸収やコレステロールの排出に必要な物質で、流れが悪くなると黄疸などの症状が出る場合があります。

肝臓の働きは、エネルギーの吸収と毒素を分解して排出することであり、体を維持するために重要な役割を担っています。

肝臓をいたわる栄養素

肝臓をいたわるためには、ビタミン類の摂取が欠かせません。肝臓には、シジミなどに含まれるタウリンがよいとされていますが、ビタミンA・C・E・B1・B12にも肝臓の働きを助ける効果があります。良質なビタミンを多く含む食品は、うなぎ・牡蛎・レバー・豚肉・チーズ・卵・ブロッコリー・イチゴ・ゴマ・玄米などです。

肝臓をいたわるためには、脂質・糖質・塩分を控えた食事にしましょう。インスタント食品やスナック菓子には塩分や食品添加物が多く含まれ、肝臓に負担をかける可能性があります。食事の脂質や塩分を減らすためには、炒め物で必要以上に油分を使用しない、薄味を心がけるといった方法がおすすめです。

桑の葉茶には、積極的に摂取したい成分であるビタミンB1が豊富に含まれています。

桑の葉茶は飲みすぎても大丈夫?

桑の葉茶を頻繁に飲んでいると、「飲みすぎかもしれない」と不安に感じる人もいるでしょう。桑の葉茶の適切な摂取量を知れば、安心して続けられます。

ここからは、桑の葉茶の摂取量上限や飲む際の注意点について解説します。日頃から桑の葉茶を飲んでいる人も、これから試したい人もぜひ参考にしてください。

1日の摂取量上限

桑の葉茶は、1日の量や頻度に制限がありません。日頃から飲むお茶として、食事時やスポーツの後など、好きなタイミングで摂取できます。

桑の葉茶はノンカフェイン(100g中0.01未満)のため、カフェインの入っている飲料よりも時間帯を気にせずに摂取できるメリットがあります。基本的に桑の葉は健康対策のためのお茶であり、気軽に飲める商品です。食事やスポーツの後など、喉が渇いたタイミングで手に取ってください。

桑の葉茶は好きなタイミングで摂取できますが、無理に飲む必要はありません。一度にたくさん摂取すると、胃腸に負担をかける原因になります。自分に合った量を好きなタイミングで飲みましょう。

飲みすぎによるデメリット

桑の葉茶は食物繊維が豊富な健康茶なので、体質によっては桑の葉茶でお通じに変化を感じる人もいます。食物繊維は、お腹の調子を整える働きを持っていますが、取りすぎると下痢や便秘など便通に支障をきたす場合があります。お腹の調子が悪くなった場合は、一度に飲む量や1日の回数を調整しましょう。

お腹が強いタイプの人でも、桑の葉茶を飲む量や時間によっては影響が現れる場合があります。桑の葉茶は水分なので、一度に大量摂取すると胃のあたりに水が溜まっている感じがします。就寝前にたくさんの量を飲むと、頻尿により睡眠不足になりかねません。

水分の取りすぎは腹部の膨満感や頻尿の原因になるため、桑の葉茶も一度に大量摂取せず、こまめに飲むよう心がけましょう。

桑の葉茶の摂取を控えるべき人

日常的に薬を服用している人や、カリウムの制限を受けている人は、桑の葉茶の摂取を控えたほうがよい場合があります。桑の葉茶と飲み合わせが悪い薬を一緒に摂取すると、体調に変化を感じる可能性があります。持病や治療中の症状があり薬を服用している人は医師に相談し、許可を得てから桑の葉茶を飲んでください。

カリウムの制限を受けている人も、桑の葉茶は慎重に摂取しましょう。カリウムは塩分の吸収を抑制する働きがある栄養素で、野菜や果物から多く摂取できます。桑の葉茶にもカリウムが含まれているため、腎機能の病気などで食事指導を受けている人は注意が必要です。カリウム制限が必要な人も、桑の葉茶を摂取しても問題ないか、医師に確認しましょう。

持病と桑の葉茶の関係について気がかりがある場合は、かかりつけ医など医療機関の指示を仰ぐと安心して摂取できます。

桑の葉茶の効果的な飲み方のポイント2つ

桑の葉茶は手軽に摂取できる飲み物であり、食事前や食事中、運動後など日常生活のさまざまな場面で取り入れることができます。飲み方に気を付け、健康な体づくりを意識した生活を送りましょう。

ここからは、桑の葉茶の効果的な飲み方について、2つのポイントを紹介します。簡単なポイントをおさえれば、桑の葉茶の魅力をいっそう体感できます。

毎日少しずつ飲む

桑の葉茶は、毎日少しずつ飲みましょう。一度に大量摂取しても、体内に吸収できる栄養素には限りがあります。余分な栄養素は尿などを通して体外へ排出されるため、一度にたくさん摂取する飲み方はおすすめできません。

桑の葉茶の効果を実感するためには、少しずつでも毎日飲む方法がおすすめです。桑の葉茶は健康茶なので、一度の摂取で体質が改善するわけではありません。定期的に飲むことで、健康や美容・ダイエットを意識した生活が送れます。食後血糖値の急上昇を予防するため食事前に飲む、湯上がりに飲むなど、自分でペースを決めて無理なく続けていきましょう。

3か月~半年以上は飲み続ける

桑の葉茶のよい影響を実感するためには、3か月~半年以上は飲み続けましょう。桑の葉茶はビタミンや食物繊維を豊富に含むお茶ですが、一度の摂取で体調や体質に大きな変化を及ぼすものではありません。短期間のうちによい変化を感じる場合もありますが、続けることで毎日を健やかに過ごす手助けになります。
3ヶ月~半年継続することを目標にすると、モチベーションの維持にもつながります。ノンカフェイン(100g中0.01未満)の桑の葉茶はどの時間帯でも気にせずに摂取でき、日常生活に取り入れやすい飲料です。3ヶ月~半年の間、桑の葉茶を習慣にし、飲み始める前の体調や体質と比較するとよいでしょう。

まとめ

桑の葉茶には、肝臓をいたわるビタミン類が複数含まれており、特にビタミンB1が豊富なため、肝臓の機能を補助する役割が期待できます。

桑の葉茶は健康対策にもよいと言われており、摂取量の上限もありません。しかし一度に大量摂取しても体内に吸収できる栄養素には限りがあるため、飲みすぎないほうがよいでしょう。また、日常的に薬を服用している人、カリウムの摂取制限を受けている人は、桑の葉茶の摂取を控えたほうがよい場合があります。桑の葉茶を摂取する場合は、医師に相談の上で判断しましょう。

桑の葉茶の効果を実感するためには、適量を継続して摂取することがポイントです。3か月~半年以上飲み続けることで、健やかな体づくりを目指せます。

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