桑の葉茶の効能とは?効果的な飲み方やタイミング・選び方も解説!

桑の葉茶(桑茶)は、健康や美容の維持に役立つとして注目されている飲み物です。そのため、最近は「桑の葉茶を一度飲んでみたい」「桑の葉茶を毎日の生活習慣にしたい」という人が増えています。しかし、具体的にどのような効果効能があるのか分からず、桑の葉茶の購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。

当記事では、桑の葉茶の概要から期待される効能、副作用の有無、効果的な飲み方やタイミング、効能のある桑の葉茶の選び方までを解説します。

桑の葉茶(桑葉)とは?

桑の葉茶とは、桑葉で作った健康茶。桑の葉茶の原料となる桑葉は、クワ科クワ属に属する落葉樹の葉です。葉は卵形で先が尖り、切れ込みが入った形状もあります。桑は、ヤマグワ・カラクワ・ロソウなど品種が多く、その数は数千百種にも及ぶと言われています。基本的には、養蚕用に栽培される「ヤマグワ」と、果実の収穫用となる「西洋桑」の2種類に大別することが可能です。

桑の歴史は古く、中国最古の「神農本草経」で取り上げられたり、日本の「ホツマツタヱ」でも紹介されていたりすると言われています。古来より中国や日本では、桑の葉が民間伝統として使われ、生活の知恵として受け継がれてきました。

桑の葉に含まれる主な成分は、DNJ(1-デオキシノジリマイシン)、Q3MG(ケルセチン3-マロニルグルコシド)、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ギャバ(GABA)、ルチンなどです。さまざまな栄養素を豊富に含んでいるため、健康意識・美容意識が高い人から多くの支持を集めています。

桑の葉茶に期待される5つの効能

桑の葉茶にはDNJをはじめとする豊富な栄養素が入っているため、健康維持・美容維持にうれしい効能が期待できます。いつまでも元気に健やかな日々を過ごすには、野菜不足・カルシウム不足などにならないよう、さまざまな栄養素をバランスよく摂取しなければなりません。ここからは、桑の葉茶を日々の生活に取り入れることで期待できる効能を5つ説明します。

糖をコントロールする

糖の量は、健康志向の人でも食事の前後で変動します。一般的には、空腹になると糖が下がり、食事によって糖を吸収することで糖が上がる仕組みです。しかし、あまりにも糖が低い・高い場合は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

桑の葉には糖をコントロールする役割が期待できるため、糖を問題のない状態に保つことが可能です。ダイエットなどで糖質を気にしている人でも、桑の葉茶なら安心して飲めるでしょう。

食物繊維を摂取できる

食物繊維とは、小腸で消化・吸収されず、大腸まで達することのできる成分です。セロリやゴボウに限らず、海藻類、豆類、きのこ類、果実類などにも豊富に含まれています。食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の2種類があります。食物繊維の摂取量の目安は18~69歳の男性で21g以上、女性で18g以上とされていますが、適正に摂取できていない人は多いでしょう。
(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html

桑の葉には食物繊維が含まれているため、桑の葉茶を飲めば、食物繊維の摂取量の目安に近づくことができます。

鉄分不足のふらつきを防ぐ

鉄分は、ヘモグロビンを作り、酸素を運搬する役割を持つ成分です。鉄分が不足するとふらつきやすくなり、健やかに日々を送ることができません。そのため、レバーをはじめとする肉類や魚類など、ヘム鉄を多く含む食材を摂取することが推奨されています。

クリアな毎日をサポートする

桑の葉茶には、アントシアニンも含まれています。アントシアニンとは、ブルーベリーやナスなどに多く含有される青紫色の天然色素です。青いバラを作るときにも用いられています。アントシアニンの役割は、紫外線などの有害な光から植物の実を守ることです。

アントシアニンは植物だけでなく人間の健康にも関係することが近年の研究で判明しています。そのため、アントシアニンを含む桑の葉茶を飲むことで、クリアな清々しい気持ちで日々を過ごせるでしょう。

若々しい日々を保つ

人間が老いていくのは、年齢だけでなく、酸化が原因と言われています。人間の体にはもともと抗酸化物質が存在していますが、20代をピークに低下する傾向にあります。そのため、抗酸化作用を持つサポニンなどの栄養素を摂取することが重要ですが、普段の食事で取り入れることは簡単ではありません。

活性酸素を防ぐには、適度な運動や紫外線対策、ストレス発散などが有効です。また、サポニンを含む健康食品やサプリメント、桑の葉茶を毎日の生活に取り入れるとエイジングケアになるでしょう。

桑の葉茶の効能に副作用はある?

注目成分を含む桑の葉茶には健康・美容維持に役立つ効能が期待できますが、医薬品ではないため、重大な副作用が起こる心配はありません。薬の飲み合わせなどを気にする必要もなく、誰でも気兼ねなく飲むことができます。

また、桑の葉茶は一般的にノンカフェイン(100g中0.01未満)のものが多いため、妊娠中の人も安心して飲めます。ただし、食物繊維を含むことから、あまりに飲みすぎるとお腹が張ったり下痢になったりする恐れがあるため、少しでも異常を感じたら飲用を控えるようにしましょう。

桑の葉茶の効能を高める効果的な飲み方

桑の葉茶は医薬品ではなく、基本的にはいつ飲んでも問題ないため、好きなタイミングで飲むことができます。食物繊維が含まれていることから、桑の葉の栄養成分を効率的に摂取したい場合は、食後よりも食前・食間を目安に飲むのがおすすめです。

また、健康や美容面の効果を期待するなら、最低でも3~6か月は飲み続けるとよいでしょう。桑の葉茶はあくまでも「お茶」であり、医薬品のような即効性はありません。いつも飲んでいるお茶代わりやお水代わりとして、桑の葉茶を日常生活に取り入れてみてください。

効能のある桑の葉茶の選び方

「桑の葉茶」と一口に言っても、さまざまな商品が販売されています。桑の葉茶をおいしく効果的に飲みたい場合は、桑の葉茶の選び方にもこだわってみましょう。桑の葉茶を選ぶ際は、下記のポイントに注目してみてください。

・顆粒・粉末タイプか茶葉タイプか
桑の葉茶には、お湯や牛乳、豆乳などに溶かして飲める「顆粒・粉末タイプ」と、お湯を入れて抽出する「茶葉タイプ」の2種類があります。「自分で濃さや味を調節したい」「手軽にサッと飲みたい」という場合は、顆粒・粉末タイプがおすすめです。粉末タイプは桑の葉をパウダー状にしているため、茶葉ならではの栄養素をまるごと摂取できます。

・乾燥加工か焙煎加工か
桑の葉の加工方法も主に2種類に分けられます。「すっきりとした飲み心地が好き」「爽やかな味わいを楽しみたい」という場合は、桑の葉をそのまま乾燥させた乾燥加工タイプを選びましょう。反対に、焙煎加工された桑の葉茶は、香ばしさを味わえます。

・桑の葉本来の味か別の味付きか
桑の葉茶の中には、抹茶風味などの味付けがされた商品もあります。桑の葉の苦みや青臭さが気になる場合は、抹茶風味などの味の付いているタイプのほうが飲みやすいでしょう。独特のクセがなく自然の甘さを味わえるため、食事のお供としても活躍します。

桑の葉茶は、商品や桑の産地によって味わいや香り、クセが変わります。桑の葉茶をおいしいと思えないと、毎日続けて飲むことはできません。桑の葉や味の加工方法などに注目し、自分にとって飲みやすく好みの桑の葉茶を見つけましょう。

まとめ

桑の葉茶は、桑の葉で作られた人気の健康茶です。DNJやQ3MG、食物繊維、鉄分、アントシアニン、鉄分、サポニンなどの成分を多く含むことから、桑の葉は中国や日本において古くから民間伝統として親しまれてきました。

医薬品ではなくノンカフェインのお茶であるため、副作用の心配はなく、病気の人や妊娠中の人でも気軽に飲むことができます。桑の葉茶を選ぶときは、クセが少なく飲みやすい、抹茶風味の顆粒タイプがおすすめです。食前や食中など、好きなタイミングで桑の葉茶を飲み、健康習慣を作りましょう。

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