人間が生きる上で水分補給は欠かせません。そのため、飲み物から手軽に健康になりたいと考えている方も少なくないでしょう。また、どのようなタイミングに水分補給を心がけることで、健康や美容につながるのか気になっている方も多いです。
この記事では、「朝の飲み物の重要性」や「水分補給が必要なタイミング」を解説した上で、「体にいいおすすめの飲み物8種類」を紹介します。飲み物を通じて、美容と健康を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
朝の飲み物が健康の鍵!
健康を維持するためには、朝起きたら飲み物から水分を補うことが重要です。
人間は、寝ている間にも汗や呼吸によって水分を失います。つまり、寝起きは体の水分が不足し、軽く脱水になった状態です。
体が水分不足になると血液の流れが悪くなり、健康を脅かすさまざまな病気のリスクが高まります。そのため、健康の維持に向けて、朝起きたら飲み物を飲む習慣を作ることが大切です。
朝に飲み物を飲むと、寝ている間に失った水分を補えることに加えて、休んでいる消化器官に刺激を与えて、働きをサポートする効果も期待できます。冬の寒い日でも、温かい飲み物を摂取することで、体を温められるでしょう。
脱水によって血液の流れが悪くなると、頭痛やめまいなどの原因になる可能性もあります。寝ている体を起こしてすっきりと目覚めるためにも、朝の飲み物は非常に重要です。
水分補給のタイミング
水分補給は、のどが渇いたと感じる前に行うことが大切です。のどの渇きを感じた時点で、すでに脱水が始まっているため、こまめな水分補給を心がけましょう。
水分補給を目的に飲み物を飲む場合、特におすすめとなるタイミングは以下の4つです。
- 入浴前後
入浴で体が温まると汗をかきやすい状態になるため、入浴時や入浴後に脱水症状を起こす人も少なくありません。入浴前後には、それぞれコップ1杯程度の水分補給がおすすめです。
- 就寝前後
就寝中には、汗や呼気に含まれる水蒸気によって水分が失われます。就寝前後は忘れずに水分補給を行いましょう。ただし、就寝前に水分を取りすぎると睡眠の質が落ちるため、コップ1杯程度を目安にしてください。
- 運動時
運動時は、汗によって水分やミネラルが体から失われます。運動する前はもちろん、運動中もこまめに水分を摂取することが大切です。
- 飲酒時
アルコールを摂取すると、利尿作用によって飲んだ量以上の水分を失ってしまいます。そのため、飲酒時は意識的にアルコール以外の水分を補給する必要があります。
朝から飲みたい!体にいい飲み物8選
朝の水分補給は重要ですが、どのような飲み物でもいいわけではありません。体のことを考えると摂取をおすすめできない飲み物もあります。具体的には、下記のような糖分の多い飲み物です。
【避けるべき糖分の多い飲み物】
- ジュース
- コーラ
- エナジードリンク など
ここでは、水分補給におすすめの体にいい飲み物を8種類紹介します。ただし、体にいい飲み物であっても、砂糖や塩などを加えると糖分や塩分の過剰摂取につながります。糖分や塩分の過剰摂取には十分注意しましょう。
緑茶
緑茶とは、発酵させずに加熱して作った茶葉から抽出した飲み物です。緑茶には、カテキンやカフェインなどが含まれているため、朝の水分補給の飲み物としておすすめです。
カテキンはポリフェノールの一種であり、脂っぽい食べ物や甘い食べ物を日頃からよく摂取する方の健康をサポートする働きがあります。また、カフェインの働きで、すっきりとした目覚めにつながるでしょう。
なお、緑茶の種類によってカフェインの量は異なります。中には玉露のように、コーヒーよりも多くのカフェインを含む種類もあるため、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。
プロテイン飲料
プロテイン飲料は、たんぱく質を多く摂取するためにタンパク質を添加した飲み物のことです。朝は前日の食事から長時間経過し、体の栄養が不足している状態です。プロテイン飲料を飲むことで、効率よく体に必要な栄養補給ができます。
たんぱく質は、体を構成する重要な栄養素です。筋肉や皮膚、髪だけではなく、ホルモンや血液といった体のいたるところで使われています。そのため、体に必要な量が不足しないよう、積極的にたんぱく質を摂取することが必要です。
豆乳
豆乳とは、水に浸した大豆をすりつぶし、加熱して濾した飲み物のことです。豆乳は、ポリフェノールの一種であるイソフラボンやたんぱく質を含んでいるため、朝食前に飲むといいでしょう。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た化学的な構造の成分です。そのため、女性の健康をサポートする効果があると言われています。
ただし、体にいいからといって、イソフラボンを過剰摂取することは避けてください。特に、高濃度でイソフラボンを含むサプリメントなどを継続的に過剰摂取すると、健康に害を及ぼす危険性があります。
レモン水
レモン水は、レモンを水に漬けて香りや成分を移したフレーバーウォーターです。レモンに含まれるエリオシトリンという色素成分には、健康維持をサポートする機能があり、レモン水を飲むことで、効率よくエリオシトリンを摂取できます。体にいいだけではなく、さわやかなフレーバーが寝起きの時間をすっきりさせてくれるでしょう。
なお、エリオシトリンは果汁より果皮部分に多く含まれます。そのため、皮ごと使ってレモン水を作りましょう。外国産のレモンは防腐剤などを使っている場合があるため、国産レモンの使用がおすすめです。
トマトジュース
トマトジュースは、トマトをそのまま絞った飲み物です。水を加えずに作るストレートタイプと、絞ってから濃縮し保存後に薄めて元の濃度に戻した濃縮還元タイプがあります。
トマトの色素成分であるリコピンには、食生活の乱れやストレスなどから健康を守る働きがあります。トマトジュースを飲むことにより、水分補給とあわせて手軽にリコピンを摂取しましょう。
なお、トマトジュースを飲む際は、無塩タイプの製品を選ぶことがおすすめです。塩分を摂取しすぎると、体に悪影響を与える可能性があります。
コーヒー
コーヒーとは、コーヒー豆を焙煎し、挽いた粉から抽出した飲み物のことです。コーヒーは、カフェインを多く含んでいるため、朝すっきりと目覚めたい人におすすめです。
ただし、コーヒーを飲む際は砂糖を入れないようにしましょう。糖分の過剰摂取は、肥満などを引き起こす原因となります。また、摂取量にも注意してください。コーヒーに含まれるカフェインは過剰摂取により、不眠などを引き起こし、体に悪影響を及ぼします。
ココア
ココアとは、カカオ豆を砕いて焙煎し、すりつぶして脂肪分を取り除いてから粉末状にしたものです。純ココアと調整ココアの2種類があり、純ココアはカカオ100%のパウダー、調整ココアは砂糖やミルク入りのココアを指します。
体にいい飲み物としておすすめなのは、純ココアです。ココアに含まれるカカオポリフェノールは、体のさまざまな部分で働き、健康維持をサポートします。
なお、純ココアに砂糖を入れるとカロリーを摂りすぎてしまう可能性があるため、砂糖は入れずに飲みましょう。
桑の葉茶
桑の葉茶とは、桑の葉を乾燥させて、急須や鍋を使って抽出する飲み物です。桑の葉は、糖質が気になる人の健康維持のサポートに効果的な1-デオキシノジリマイシンや、リラックス効果のあるギャバなどの成分を豊富に含んでいます。
また、桑の葉茶はノンカフェイン(100g中0.01未満)の飲み物です。カフェインが苦手な方でも、安心して飲用できます。食物繊維・ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ミネラルなども多く含むため、お子さんからお年寄りまで、毎日の水分補給におすすめしたい飲み物です。
まとめ
朝起きたら、飲み物を飲んで水分を補うことが大切です。寝起きは体の水分が不足しているため、水分補給を怠ると体調不良のリスクが高まります。そのため、朝起きたら飲み物を飲むことが健康を維持する鍵と言えます。
また、朝の飲み物が体に与える影響を理解して、体にいい飲み物から水分補給することも重要です。この記事で紹介した体にいい飲み物から、成分や体に与える影響などを参考に好みの飲み物を見つけて、手軽に健康を目指しましょう。